クルーズ5日目、いよいよ「サントリーニ島」です。
サントリーニ島は「エーゲ海の真珠」と呼ばれるギリシャ屈指のリゾート島。「フィラ」と「イア」の2つの街が中心となっています。
白と青のコントラストが美しい街並みは世界的に見ても大人気で、サントリーニ島のためにクルーズ旅行を計画する人も少なくありません。
実は、私もその1人です。
テンダーボートで「新港」へ
サントリーニには2つの港が存在します。
【旧港】
→メイン市街「フィラ」の崖下にある港。ロープウェーを使ってフィラにはすぐ。
【新港】
→市街から離れた場所にある港。ツアーなどでバスを利用する場合はこっち。
私たちは、オプションツアーを申し込んでいたので「新港」に向かいました。
テンダーボードで相変わらず15分ほど。
新港には駐車場やレンタカーのお店以外には何もないため、ほぼ素通りで「イアの村」を目指します。
「イアの村」までは40分ほどでしょうか。信号や交差点はほとんどなく、真っ直ぐ目的地まで向かいます。
景色が最高の「イアの村」
「イアの村」は、フィラに次ぐサントリーニ2番目の街です。
ところが、一般的なイメージの「サントリーニ」はイアの方が近いかもしれません。カフェやレストランなどは少ないものの、街並みの綺麗さはイメージしていた「サントリーニ」そのものです。
特に、イアの端っこにある展望台からの景色が最高です。
ここから見える景色がいわゆる「サントリーニ島のイメージ」ですね。夕日が見れれば最高なんですが、あいにく出港が16時なのでそれは叶わず、でした。
建物自体は「ミコノス島」と似ているのですが、ミコノス島と違って高台に街があるのが特徴ですね。
空と海がどこまでも続いていくような感覚は、サントリーニ島でしか味わえないと思います。
さて、「イアの村」の次は「フィラの街」に向かいます。
再びバスに乗って、今度は20分ほどです。
滞在が最高の「フィラの街」
フィラは、サントリーニ島で最大の街です。
ホテルや別荘、カフェやレストランなどが立ち並び、「イアの村」に比べると滞在しやすくなっています。
控えめに言って、レストランのロケーションが最高です。
崖沿いのレストランはどこを選んでも最高の景色です。
そして、お値段もものすごく強気。
1人分の「シーフードパエリア」が55ユーロ(約7000円)です。しかも、55ユーロするんだからさぞ豪華なパエリアかと思ったら、普通のパエリアの上に中ぶりなエビが2匹乗ってるだけ。
いや、美味しいんですよ。
美味しいけど、すげぇ。本当に高い。
添乗員さんが
「私、サントリーニだけは船でお昼食べます」
って言ってた理由が分かりました。
おまけに、この店の機械トラブルでクレジットカードが使えず、手持ちの現金の大半をここで失ってしまいました。やはり現金もある程度は必要ですね。
とは言え、クレジットカードさえあれば、船でユーロを手に入れることは出来ます。詳しくは以下のページをご覧ください。
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船内での両替|日本円は使えませんが、クレカがあれば簡単に現地通貨を手に入れることが出来ます
ノルウェージャンスター船内では、日本円を使って両替することは出来ません。 フロントでは両替を行なっているものの、扱っている通貨は、 米ドル 豪ドル ユーロ などが中心で、日本円は取り扱い対象に入ってい ...
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港へ帰るときの注意点
さて、名残り惜しいですが、そろそろ帰らなくてはいけません。
そして、サントリーニ島は、クルーズ旅行者にとってはトラブルが多い街で知られています。と言うのも、港に戻るまでの時間が"不確実"なのです。
クルーズ船でサントリーニに来た人は、全員フィラの街から「旧港」に降りる必要があります。
方法は2つ。
【ロープウェー】
→乗ったら5分で到着。ただ、乗るまでに時間がかかる。クルーズの出航時間付近は1時間以上並ぶことも。
【ロバの道を歩いていく】
→急な坂道を30分ほど歩く。急勾配な上、ロバのフンが散らばっていて滑る。年配の方にはキツい。
ロープウェーがどれくらい並んでいるかと言うと、乗り場から建物を飛び出して、このあと100mくらい続くくらい。
私たちは16時出航、14時時点でこの行列でしたので、万が一のことを考えて「ロバの道」を降りることにしました。
「ロバの道」はロープウェー乗り場のすぐ横から続いています。
文字通り、有料のロバを使って歩くことが出来る道です。時間的には30,40分もあれば旧港までたどり着けるのですが、急勾配な上に、ロバのフンが地面にへばり付いていてものすごく滑る。
ツアーに参加していた年配の女性は、
「ロバの道を降りるのがクルーズ旅行最大の試練だった」
と帰り際におっしゃっていました。
ちなみに、テンダーボードから「ロバの道」を見るとこんな風になっています。崖上からジグザクになってるのが「ロバの道」ですね。こう見るとものすごく険しそうですが、31歳の健康的な男女ならば、景色を楽しみながら30,40分で降りられる程度の距離感です。
ロバの道の終着点には、そのままノルウェージャンスターのテンダーボード集合場所があります。
ここまで来れれば一安心です。
サントリーニ島の知っておきたい安心情報
サントリーニの雰囲気と治安
イアは安全ですが、フィラはやや治安の悪さを感じました。
と言うのも、イアはどこを見ても「観光地の景色」って感じなんですが、フィラは少し路地に入ると急に"地元感"が出てくるんですよ。壁に落書きあったり。
おまけに、カフェの店員にチンピラっぽい人がちらほら。
話を聞いてると「お釣りのごまかし」や「スリの被害」もあるようです。
もちろん、全体を見れば治安の良い観光地ですが、あまり油断しすぎないことをオススメします。
サントリーニのトイレ事情
忘れてはいけないトイレ情報です。
相変わらず公衆トイレは少ないものの、やはりギリシャ随一の観光地だけあって要所要所にトイレを見かけることが出来ました。
時間のタイミングもあって写真は撮れていないのですが、以下になります。
【イアの村】
→メインガレージ内(村の入り口)に公衆トイレ。
【フィラの街】
→ロープウェー乗り場の中。
【旧港】
→ロバの道、終着点。
あと、確認はしていないのですが、最初のテンダーボートが停まった「新港」にもトイレがあったそうです。
また、サントリーニ島はいたるところに「カフェ」や「レストラン」があるため、「フィラ」や「イア」の内部にいるときは大丈夫でしょう。バスの前後だけ注意してください。
サントリーニのお金事情
ギリシャ最大の観光地だけあって、どこでもクレジットカードは使えます。
レストランでは1度カードが使えないトラブルがありましたが、「カードの読み取り機が壊れてる」とのことでしたので、例外的なトラブルだと考えて良さそうです。
他のカフェやお土産屋では問題なく使えましたね。
また、チップについては「どっちでも良い」といった雰囲気。
ギリシャ自体はチップ文化のある国ですが、レストランやカフェではたっぷりサービス料が加算されています。向こうもチップ文化に馴染みのないアジア人には慣れていますから、上手くやっているのでしょう。
ただ、二軒目に入ったカフェでは座席の指定も快く引き受けてくれ、とても良い時間を過ごせたので個人的にチップを置いて帰りました。
そんな感じで大丈夫だと思います。
船に戻って5日目「コルフ島」へ
クルーズ旅行のメインイベント「サントリーニ島」は最高でした。
この日は夕食も有料レストラン「ビストロ」で頂くことに。フリースタイルクルージングと言えども、1,2回はこういった本格フレンチを選べるのは嬉しいですね。
全てに満足して、明日は「コルフ島」です。
正直に言って、今回のクルーズ寄港地の中では最も期待していない場所です。さて、どうなることやら…。
【1日目】
ノルウェージャンスター出港
【2日目】
コトル(モンテネグロ)
【3日目】
終日航海日
【4日目】
ミコノス島(ギリシャ)
【5日目】(今のページ)
サントリーニ島(ギリシャ)
【6日目】
コルフ島(ギリシャ)
【7日目】
ドブロブニク(クロアチア)
【8日目】
ヴェネチア(イタリア)